【2万人越えが意味するものー救急救命心肺蘇生講習】
本日は、特別講義
金沢市消防局の救急救命士であり、CCIのハートケアサポーターでもある @水本朋宏さんを講師に迎え、受講生限定での講習。
救急救命の現場データから見える自損自殺の現状について。
依然2万人を超す毎年の自殺者数。減ってきた総数とは対照的に、若年層の増加が非常に重い課題。CCIの加盟する全心連でも、近年、SNSカウンセリングを用いた厚生労働相 自殺防止対策事業などに取り組んでいます。
そのリアルを、地元の最前線で対応に当たられている方から聞く機会。
自損自殺について、
■まず身近に自分達の住んでいる自治体単位での数字=現実を見ること。
■孤立。孤独。
■自損ケースや遺族に対しての、その後のサポートの重要性。
■しかし、その部分が『実際には十分に繋げられていない』現状。
などなど。
苦虫を噛み潰すような思いで講義内容に釘付けになりました。
また、現場に赴かれる消防職員さんへのメンタルサポートの更なる拡充の必要性。カウンセリングは、支援をする人の支援にも活用の場があるし、そこに手を伸ばすべき、とも思いました。
金沢市にある救急隊は、9隊。
40万人都市の金沢を、たった9つの救急隊が支えています。その出動件数は、年間19000件以上。
さて、皆さん、AEDはご存じですか?
近年急激な普及を見せているAED。
今回の講習では、衝撃の事実が発覚
実は、AEDがあれば心肺蘇生をしなくていい、ということではないそうです!
かなりざっくり言うと、あの機械は
心臓の筋肉の動きがヘンテコリンになり心拍が機能していない状態に対して、除細動(つまり心停止)させるためのもの。
あれで、自動的に心臓が正しく動き出す場合もあれば、そうでない場合もあり。その際には、つまり心臓は止まっているので、引き続き、心臓マッサージを施す必要があります。
AEDがあれば、全部お任せで大丈夫~!!というのは、大いなる誤解、なのです。
直接指導を受けて、正しい心臓マッサージの方法を学び実践。
大昔に習った心肺蘇生法。実は国際基準が5年毎に改正され、アップデートされるそうです。大昔に習ったものとは、まったく変わっているので、CCI講師陣もアップアップ。
まずは、そこが安全な場・状況であるか、を、確認する。密閉空間におけるガス充満、後続車による追突、危険人物が潜んでいないか、など。
自分自身が二次被害者にならないこと。
要救助者が、1名と2名では圧倒的に助かる率にも影響を及ぼすそうです。自分が二人目にならないことを確認して、そこから。
また、119すれば、オペレーターがリモート指示のプロとして色々な具体的に『やること』を電話で指示するシステムも確立しているそうです。
そうやって、救急車が現着するまでに、『脳に十分な血液を送り続けること』が、その場にある『生存率を下げない努力・行為・できること』となる。
必死にやりました。